傾聴に必要な3つの基本スキルについて

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職場や学校そして家族などの関係性をもっと良くしていきたいと思っている方が多いと思います。そういう場合、相手の話をよく聴くということがまず第一歩になります。こういうときに傾聴が役に立ちますが、実際にやってみると難しくて抵抗感があったりします。あるいは傾聴自体を御存じない方もいらっしゃると思います。そういう方のために傾聴に必要な3つの基本スキルをご紹介いたします。

 

これを読めば、傾聴がとてもシンプルであることが分かり、実践しやすくなると思います。そして信頼関係の構築にも役に立ちます。

目次

傾聴の3つの基本スキルについて

①あいづち

信頼関係の構築の入口としてしっかり相手の話に耳を傾ける姿勢を伝えることが必要です。これをあいづちをすることで相手に伝えます。否定、非難、評価しないで受け止めることを伝える役割もあります。

 

尚、あいづちについては、傾聴に必要な3種類のあいづちについての記事に更に詳しく書いていますので、ご覧ください。

②繰り返し

話している方が発している感情のワードを聴き取りそのまま繰り返すことで、あいづちよりもより深く受け止めていることを伝えることができます。あるいは繰り返しをすることでちょっとそのばに立ち止まってもらって自分を見つめもらう役割があります。

③要約・伝え返し

この要約・伝え返しが一番馴染みがないと思います。この要約・伝え返しこそが深く傾聴していくうえで最も大切なものになります。要約・伝え返しとはこちらの受け止めた感覚が話している方が感じている感覚とずれがないか?確認をとりながら対話を進めることです。この要約・伝え返しが上手になればなるほどより深く傾聴ができるようになります。最後は、伝え返しで締める感じです。

 

あいづちとくり返しのスキルは、この要約・伝え返しが深く出来るようになるための下準備といっても過言ではありません。ですから、傾聴するときに、要約・繰り返しをするのであれば、あいづちとくり返しはある程度できていることが前提になります。あいづちとくり返しのスキルの意味を理解してから要約・伝え返しのスキルを使ったほうが傾聴力は身につきやすくなります。

傾聴の3つの基本スキルは連動している

あいづち、繰り返し、要約・伝え返しの3つ基本スキルをマスターしていただければ傾聴をとても身近に感じながら、相手の話を聴くことができます。そして、話を聴く上で、新しい発見がたくさんあります。これはどうして起こるのかと言うと、3つの基本スキルは連動しているからです。

 

ということは、あいづちを打っておけばいいとか、繰り返しておけばいいとか、そういうことではありません。これは傾聴をする上での一部分でしかありません。この3つの基本スキルを駆使することで相乗効果が生まれますので、相手の話を遮ることなく自然に使ってみるのがよろしいかと思います。

傾聴の3つの基本スキルの他に押さえておいて欲しいこと

それは、「質問」です。これは傾聴する人が相手の話を聴いていて、ちょっと良く理解できなかったことや、疑問に感じたことについて、質問することで相手の話を更に深く理解する必要があるときに使います。ですので、傾聴する人が特に質問する必要がないと判断した場合は、質問する必要はありません。ただ、この「質問」は、話している方に自分の内面を深く見つめてもらうという効果もあります。そういう場合は、積極的に質問してあげたほうがよろしいかと思います。

 

まだ傾聴初心者の方は、3つの基本スキルを身に付けていただき、少し慣れてきたときに「質問」というスキルを駆使してみるのもいいかと思います。いずれにしましても、傾聴以外の他の心理療法やコーチングなどはたくさんのテクニックがあるのですが、傾聴のスキルはそんなに多くはなく、基本はこの3つです。まずはこの3つの基本スキルの意味を理解し、実践してみてください。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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