どうして傾聴は難しいと感じてしまう人が多いのでしょうか?

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最近、傾聴についてお声がけをいただく機会が増えてきました。1年前と比べても雲泥の差です。課題に対して傾聴がひとつの突破口として考えていただいているかと思うととても有難く感じています。改めて傾聴に対しての認知が広がっていて、傾聴に興味を持っていただいているのではと思い、身が引き締まる想いです。

 

そして、同時によくお声がけいただくのが、「傾聴って難しいですよね。」と言われます。大体、傾聴に関しては、「大事」「難しい」というこの2つに集約されます。「大事」であることは分かるけど、実際に傾聴をするとなると上手く聴くことができないので、「難しい」と感じるんだと思います。

 

そこで今回は、傾聴は本当に難しいものなのか。そして、もし物理的に難しいものならばどうして難しいと感じてしまうのか?ということについてご説明いたします。これを読めば、「難しい」と感じてしまう正体が分かり、それに対してどのように対処すればいいのかが分かります。

目次

傾聴が難しいと感じてしまう原因について

そもそも難しい状態とはどういう状態のことなのか

まず、「難しい」ということについて考えてみます。そもそも「難しい」という状態は、少なくても次の条件が整っていなければ、難しいということにはなりません。その条件とは、必要な理論や考え方を知ったうえで、一定期間継続して練習を重ねた経験があるということになります。この条件を満たしていない限り、「難しい」という状態には当たりません。

 

例えば、テニスのルールもあまりよく知らない人やラケットもボールも触ったことがない人の場合でご説明いたします。この人はきっとテニスは上手に出来ません。この人は、ただテニスを知らない人でちゃんと練習もしたことがない人です。これは「難しい」のではなく、単に「知らない」だけです。実は傾聴もこのケースと同じです。

傾聴が難しいということについて

傾聴が難しいという人は、個人的に自分の感覚で努力をしていても、やっぱり傾聴をよく知らない人です。このような人から「傾聴って難しいですよね」と言われると、「ちゃんと傾聴についてご存じなのかな?」「どのくらい練習をしていただいているのだろうか?」と個人的には思います。このケースは、傾聴を難しいではなく、まだよく傾聴を知らないということなのです。知らなければ、当然難しいと感じますよね。だから傾聴をよく知らないという理解でよろしいかと思います。

正しいやり方でもすぐに出来るようになるとは限らないことを理解する

「知らない」状態から「知る」状態になるのには、どうしてもそれなりの時間が掛かります。このステップを踏むために正しいやり方で傾聴を学んでも、すぐに出来るようになるとは限りません。ここをまずはきちんと受け止めていただきたいです。これは例えばあなたの能力的な問題ではないです。「知らない」状態から「知る」状態になるためには何回も練習をして習得していく必要があります。

 

5回反復練習すれば5回分成長することが出来るし、50回やれば50回分成長することが出来ると考えて、実際に練習を積み重ねていけば、それでいいのです。積み上げに勝るものはありません。

 

本当の意味で「知る」状態を極めたいのならば、いつ極まるのか分かりません。これは更なる練習の積み重ねですので、何とも言えないですが、ある程度クライアントや話し手にとって有意義な傾聴時間となったのであれば、ここをひとつの見極めとして目標を定めたらいいのです。少なくとも、この状態になれば、「難しい」という状態からは解放されているはずです。

 

「難しい」と言う前に、まずはそれなりの練習の積み重ねが必要になってきます。その上で、あなたにとって何が「難しい」のかを具体的に考えてみてください。この深堀が出来たときには、「難しい」ことに対しての処方箋が分かってくるはずです。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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