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アルバイトと傾聴カウンセリング
みなさんはアルバイトはやったことがありますでしょうか。飲食や事務、エンタメなどその職種は多岐にわたりますが、大体の方はやったことがあるかと思います。今回はその中でもコールセンターでアルバイトをしている川島さんのお話しです。
コールセンターというアルバイト
川島さんは都内の大学に通う女性で、最近までは居酒屋でアルバイトをしていたのですが、コロナの影響による休業、時短営業、酒類の提供自粛によってシフトを削られて、それでは生活ができないためコールセンターにアルバイトを変えるという経緯がありました。
コールセンターの内容としては、主にこちらから電話を行って、電話先の家庭の小学生、中学生向けに学習教材をすすめるというものです。
ちなみに余談ですが、電話はいったん受話器をおいてまた取ると自動的にかかり、確実にお子さんのいる家庭にかかるのだそうです。つまりは家庭の事情が何かしらの方法で知られているということ。これはちょっと怖いですね。
話を戻して。そのコールセンターは要は営業のようにこちらから売りに行く形を取っているのですが、特にノルマは無く、会話のパターンも資料として手元に持っておけるため、これならできると思いやってみたのだそうです。
ですが、実際にやってみるとそう簡単にいくわけもありませんでした。電話先に出るのはもちろん親御さんなのですが。
アルバイトで受ける精神的な苦痛
「ごはんの時間帯にかけてこないでください」「どうやってこの電話番号を知ったんですか?通報しますよ?」「そんな訳のわからん電話をしてくるな」などなど。
まともに会話もできず、だいたいこのようなことを言われてすぐに電話を切られ、次の通話は自動で行われるため休憩もなく電話をして、またこのようなことを言われて。その繰り返しだったそうです。
話を聴いているだけでも、川島さんがいかに心をすり減らしてそのコールセンターでアルバイトをしているのかが伝わってきました。アルバイトは大変なことも多い反面楽しいことがあるからこそ続けられるものだと思っています。それを見つけられていないとなると、心をプラスに持って行くのは難しいです。
そもそも職場にいる全員がひたすらに電話を続けているため、誰とも世間話をする、ましてや相談などもする余裕はありません。そうやってため続けて耐えられなくなってしまった結果、私の所に相談に来てくださったのだと思います。
傾聴カウンセリングを継続して受ける大切さ
そういった状況を魔法のような言葉であっという間に元気にする、といったものは”傾聴カウンセリング”にはありませんが、一方で、川島さんのお話しをしっかりと聴き、川島さんに合った心の癒し方を一緒に探索していくことはできます。
職場で気持ちを安らげるタイミングがない以上、私が傾聴をすることや川島さんに対する傾聴の姿勢がとても大切になってきます。もしそれがおろそかになれば、きっとそれは川島さんに伝わってしまって、余計に気持ちを落としてしまい、ましてや傾聴カウンセリングどころではなくなってしまいます。
今回の場合では、とりあえずはまだ始めたばかりなのでコールセンターは続けてみるという結論になりました。ですが、まだ職場での心の保ち方が確立されてない以上、私の傾聴カウンセリングも続けていくともおっしゃってくださいました。
今はまだ川島さんの心はマイナスな面に傾いてしまっていますが、傾聴カウンセリングを重ねていくうちに、自分なりの気持ちが前向きになる方法を身に着けてくださるだろうと信じています。
併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。
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