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ストレスと傾聴カウンセリング
今の時代、「ストレスフリー」という言葉をよく耳にします。ストレスフリーとはストレスが全くない状態のことで、精神的な圧迫や緊張がなく穏やかに生活できていることをいいます。誰もがこの状況になっていればいいのですが、現実はむしろ逆で、ストレスを持っていない人はいないと言っても過言ではありません。
そしてストレスは、人にいい影響を与えることは滅多にありません。人をネガティブにさせて、気持ちを沈ませ、心が病んでしまったり、ひどい時にはその人の性格自体を壊してしまうこともあります。
今回の記事では、人がストレスに感じやすいもののトップ3と、傾聴カウンセリングがそこにどう寄り添っていけるか。それを書いていこうと思います。
ストレスを感じるランキング3~1位
まず3位から。3位は「親しい友人の死」です。身近な人が突然亡くなる。これはあまりにもショックで、すぐには受け入れられません。そしてそのショックがストレスへと繋がっていってしまいます。
私自身、中学1年生の時に体験していて、前日に学校の昇降口で別れの挨拶をした友人が、翌日には学校に来ることなく亡くなっていました。前日の部活後に帰宅し、そのままお風呂に入ったところ、ものすごい音がしたので両親が駆け付けると、浴槽にうつ伏せになって浮いていたそうです。
今思えば、あれが私の産まれて初めての心に負荷がかかる出来事だったと思います。
2位は、「親族の死」です。私でいうと思い出すのは母方の叔父のことで、肺がんで亡くなったのですが、非常に気持ちの強い人で、お見舞いに行った時にはむしろ学業で悩んでいるこちらの方が元気をもらっていました。
気持ちの強いまま亡くなったと思っていたのですが、遺品整理で叔父の家に行った時、押し入れの奥によくわからない市販か何かの抗がん剤がたくさんあったこと、そしてガンについて本を書いている著者に何通も手紙を送っていることが分かって、やはり苦しんでいたのだと思うととても心に来るものがありました。
そして1位は「配偶者や恋人の死」です。私には経験はありませんが、2・3位の経験でも相当堪えるものだったので、これはもう想像を絶するものだと思います。
人がストレスだと思うトップ3は、いずれも誰かの死に関するものでした。今の時代では毎日必ず誰かが亡くなっていき、他人事として扱うこともあれば、いざ自分の身近に降りかかってくると、とてつもない悲しみ、そしてストレスに襲われます。
このトップ3を見ると、ストレスフリーというのは容易に叶うものではないと思ってしまいます。誰かの死は予測できるものではなく突然来るものですから、それを回避することはほぼ不可能で、むしろ生きている以上必ずやってくるものです。
必ずストレスとして襲い掛かってくると分かっている以上、その心を癒して、緩和する必要があります。そしてそこには、傾聴カウンセリングが支えになれると思っています。
ストレスと同じくらい、傾聴カウンセリングが身近であって欲しい
ストレスというのは一人で抱えがちです。一人で抱えて悩んでいてもどうしても考えが固まっていき、ネガティブな思考になっていってしまいます。その状況を打破するには他人に考えをもらう、つまり相談することが大事になってくるのですが、そこで傾聴カウンセリングは役立ってくれるはずです。
ストレスの緩和には絶対的に他人の存在が必要で、そこに傾聴というものがあれば、よりストレスを和らげることができます。ストレスがあまりにも身近にある一方で、それと密接になってもいい傾聴カウンセリングがまだまだ世間には知られていないものなので、今回はその関係性を記事にしてみました。
もちろんストレスの原因は今回紹介した3つ以外にもたくさんあります。ですが傾聴カウンセリングというのはどの原因であっても正面から向き合うことができます。もっともっと傾聴カウンセリングが一般化していって、ストレスともすぐに向き合える関係性になってほしい。抽象的ではありますが、ストレスと傾聴カウンセリングが同じくらい身近になれば、心が壊れてしまう人はぐっと減るはず。私はそう考えています。
併せて、傾聴とは?という記事もご覧ください。
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