クライアントが話しやすい環境を作るために効果的なたった1つの質問とは?

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クライアントが話をしやすい環境を作るにはどうしたらいいのか?常々考えながら傾聴やカウンセリングをしていますが、クライアントにしてみたら初対面でいきなり打ち解けて話をするのは思っている以上にハードルがあるのかな?と思っています。私自身はカウンセラーですので、事前にメールでやり取りはしているため特に問題はないとは思っていますが、それでも実際に生身の人を目の前にしてカウンセリングをしていると、なかなか思うようにいかないことも正直あります。

 

リラックスした空間でクライアントが話しやすい環境を意識していますが、これはあくまでも外的要因でしかありません。カウンセリングとはカウンセラーとクライアントの2人で作り出す空間です。ということは様々な外的要因に頼って快適な空間を作ることも大事ですが、それ以上にカウンセラーが発する質問を通してクライアントが安心できる空間を作ることのほうが更に大事です。

 

そこで今回は、クライアントが話しやすい空間を作るために必要なたった1つの質問(キラークエスチョン)についてご説明いたします。これを読めば、カウンセラーの究極の場の作り方が分かるので、安心感のある場づくりをしたい方には役に立つ内容になっています。

目次

クライアントの気持ちを掴む方法

「クライアントの気持ちを簡単に引き出す方法はありませんか?」「クライアントの本音を簡単に引き出す方法はありませんか?」こういった問い合わせをいただきます。同業のカウンセラーからも聞かれますし、また企業で管理職をしている方からは部下育成の一環として聞かれたりもします。もしそんな魔法のような方法があるなら、すでにみんなが使っているような気もします。でも、意外と知られていないためこのような問い合わせをいただくんだと思います。ということで、この魔法のような方法は実際にあります。

 

この魔法のような方法とは、カウンセラーがクライアントに投げかける、とある質問のことになります。誰でも、どんな相手にでも使える、本音を引き出すことができる魔法のような質問とはどういった質問なのでしょうか。

魔法のような質問とは?

クライアントの気持ちや本音を引き出す魔法の質問とは、「それでは他に何かお話したいことはありませんか?」又は「何か言い忘れたことはありませんか?」確認する質問です。「他に何かありますか?」とクライアントに促す効果は絶大です。

クライアントに促すメリット、その1

こうやって促すことはクライアントにもう一度冷静に考える余地を与えることができるので、それだけでもカウンセラーに対して安心感を得ることができます。こういう確認の質問もカウンセラーも意外と忘れる盲点でもあります。カウンセリング中に確認を挟むことでクライアントがおき去りになることもないですし、とある場面にもう一度戻って話をし直すこともできます。

 

例えば、家庭や仕事でも相手から質問されてそれに答えることって普通にあることだと思いますが、「それはこうですよ」と答えた後に、「他に何かありますか?」と付け加えます。聞かれたことに対して答えたら、それでお終いにしてしまうことって多いと思います。でも、気になってることが他にもあったり、最初の説明は状況説明で、本題の説明はこれからということもあります。

 

ということは、本当に話したいことはまだ話していない、これから話そうと思っていたということがあります。こういう場合に「他に何かありますか?」と質問されると本音も話しやすくなりますし、また質問されて初めて気づくこともあります。また、他にもメリットがあります。それは次にご説明いたします。

クライアントに促すメリット、その2

カウンセラーが「他に何かありますか?」と質問することで、「私はもっとあなたのことを知りたい」という意思表示にもなり、信頼関係を高める効果もあります。この魔法のような質問は非常に簡単ではありますが、カウンセラーも意外と忘れる盲点でもあります。ちなみに、私はこの魔法のような質問をカウンセリングをするときに必ず使っています。ここで大切になるのが、できるだけ自由に答えられるように質問することです。

 

例えば、「他に何か質問がありますか?」と聞かれると、クライアントは質問しかできなくなってしまいます。でも実際はクライアントにしてみたら、そんなに質問することはないということが多いです。むしろ質問ではなく、伝え忘れたことを伝えたいことのほうが圧倒的に多いです。ここを押さえておく必要があります。「他に何か質問がありますか?」と質問を聞いてしまうと、伝えておきたいことがあったときは、それが伝えにくくなります。

 

なので、「他に何かありますか?」とか「それでは他に何かお話したいことはありませんか?」又は「何か言い忘れたことはありませんか?」という具合に、何か」とボカして質問してあげることでできるだけ自由に応えられるような素地を残しておくと、更に気持ちや本音を話してもらいやすくなります。これは本当に簡単なので、ぜひみなさんの日常生活の中で使ってみてください。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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