石橋貴明と鈴木保奈美の離婚について傾聴から読み解けるたった1つのこと

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今月、お笑いタレントの石橋貴明さん(59)と女優の鈴木保奈美さん(54)が離婚しました。結婚生活は23年間ということで、「ここまで一緒に暮らしてなぜ離婚するのか?」「なぜ卒婚ではないのか?」などと言われており、かなりの衝撃があったように思われます。またもう一方では、去年鈴木保奈美さんは個人で新居を購入したころから、「やっぱりね」という声もあるそうです。ということで、今回の離婚について、傾聴から二人の離婚について読み解けることがありましたので、それを今回ご説明いたします。

 

これを読めば、離婚は2人の問題という考え方だけじゃなく、個人の都合という考え方が大きいのではないか、そしてそれは傾聴から個人の都合に対しての理解を実感できると思います。

目次

結婚、引退、そして復帰、と時間の経過とともに変化する心理

今回は鈴木保奈美さんの視点から考えてみようと思います。鈴木保奈美さんは1998年11月に結婚、そのまま芸能界を引退し家庭に入りました。いわゆる専業主婦ですね。3人のお子さんに恵まれ、それは楽しく幸せな時間だった思います。当時はあれだけのトップ女優で主演女優でもある鈴木保奈美さんが家庭に入るということはあり得ないことだったと思います。結婚したら引退するという考え方ではなくなっていた時代ですから、そういう意味でも意外だったと思います。

 

鈴木保奈美さんは初婚でもあり、第一子を妊娠中でもあったので、ある意味致し方なかったのかもしれませんが、それでもその気がなければ「引退」という言葉は使わなかったはずです。育児中は「休業」という形にして、落ち着いてから「復帰」ということは今の時代では自然ではあります。ですが、それをあえて「引退」という形で区切りをつけたということは、鈴木保奈美さんの生真面目さがあったのだと思います。仕事を辞めて、主婦としての人生をスタートさせるという決意だったんでしょう。

 

結婚生活はいろいろと忙しく、大変な日々ではあったと思いますが、鈴木保奈美さんのエッセイ「獅子座、A型、丙午。」を読んで、とても楽しく充実した結婚生活であったんだと感じました。特に、ママ友との関係性を「苦労して助け合ってきた戦友みたいな感覚」と記している通り、ひとりのママとして奮闘しながらもママ友との信頼関係を築いていった様子は素晴らしい経験です。トップ女優として第一線を走ってきた人とは思えない振り幅の大きな人だと思います。

 

それから月日が経って、3人のお子さんも手が掛からない程大きく成長して、ふと自分の時間ができたというか、空白な時間を感じたんだろうと推測します。それで満を持して女優復帰して、家族に負担を掛けないように少しずつ仕事を増やしていったと思われます。意外に思われるかもしれませんが、女性が仕事をし出すと自分の時間がまた自然と増えてくるんです。そこで女性はこれからのことを考えるようになるんです。ここが今回の大きなポイントになります。

何故、離婚という選択ができたのか?

今回の離婚で、「子育てが一段落した事を機に」という表現を使っています。今までは子供中心の生活であったと思いますが、子供が大きくなり成人してしまうと、今までの生活の中心であった「子育て」というものが無くなります。それであれば、「夫と2人でこれからどう生きていこうか?」ということを考えるはずですが、鈴木保奈美さんの場合は「ひとりの女性としてこれからどう生きていくのか?」ということを考えてしまったんだと思います。

 

そこで、鈴木保奈美さんはいろいろと自問自答したでしょうし、信頼のおける誰かに相談したかもしれません。実は、ここのプロセスは傾聴に通じるものがあります。傾聴は本来誰かに話を聴いてもらうということですが、傾聴の最終的な目的は「自分自身への傾聴」、つまり「自分が自分の心に聴く」ということです。おそらく鈴木保奈美さんは「自分自身への傾聴」ができたのではないかと思われます。誰かに相談したとしても、あれだけのポジションにいる方はそうそう気軽に人に相談できる状況ではありません。

 

長い時間を掛けて、「ひとりの女性としてこれからどう生きていくのか?」という問いに対して、自分で「離婚」という結論が出せたんだと思います。どの業界でもトップに居る人はそういうもんですし、そうじゃないとトップとして生きていけないのです。

傾聴は主体的に自分の人生を選択する手段

そこで、改めて傾聴について話を戻しますが、傾聴の最終目的は「自分自身への傾聴」です。「自分自身への傾聴」については、何のために傾聴をするのかという疑問をカール・ロジャーズの思想から考えるという記事をご覧ください。この記事から抜粋したものを下記に記します。

 

クライアントは「自分自身への傾聴」を学ぶ。そのことがクライアントの変化を引き出していく。傾聴する意味はここにあるのです。つまり、それまで自分自身に対して否定的だったクライアントが、カウンセラーが自分に対して接するようなやり方で自分自身に関わっていけるようになる。要するに、自分自身への関わり方が変わるのです。傾聴する意味はここにあるのです。

 

自分で自分を傾聴するのが、傾聴の最終目的です。ですが、いきなりそれは難しいので、自分で自分を傾聴できるようになるためにカウンセラーという存在があって、一緒に伴走してもらうのです。クライアントはカウンセラーが自分に対して接する、その接し方を深く感じて、理解することで、クライアントはその接し方を自分自身に同じように実践していくのです。

 

こういうプロセスを踏むことで、「自分自身への傾聴」ができるようになるのです。自分自身への傾聴ができるようになると、自立した自分になり、主体的に自分の人生を選択することができるようになるのです。

 

今回の石橋貴明さんとの鈴木保奈美さんの離婚は、鈴木保奈美さんが切り出したと言われています。今回の2人の決断がそれぞれの人生の更なる発展に繋がるよう祈念いたします。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

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