同じ話を何度も聴いて飽きてしまっても、それでも何度でも聴いた方いい理由

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前にも話しているのに、同じ話を何度もする人っていませんか。こういう人は前にも話していることを忘れてしまっているのか、それとも覚えていてそれでも同じ話をしているのかよく分からない所ではありますが、聴く側からすると聴かざるを得ないので、聴いてしまうということが大半なのではないでしょうか。一度くらいならまだしも、あまりにも回数が多くなると、「前にも聴いたよ!」とはなかなか言いにくいものです。

 

言いにくいから指摘しないのは、指摘するとお互いの人間関係がちょっと悪くなるというか、指摘したあなたが相手からしたら感じ悪く映ってしまうから、ということだとは思います。それだったら、黙って知らないふりして聴いておいた方が得策ということなのでしょう。人間関係的にはちょっと迷惑な感じもします。

 

それにしてもどうして同じ話を何度もする人がいるのでしょうか。今日はそんなお話です。今日のお話は私の主観を交えた視点でご説明いたします。読み進めてみて、「ちょっと違うかな?」と思うこともあるかもしれませんが、新しい視点を取り入れるというスタンスで読み進めていただくとまた違った解釈をあなたの中に取り入れることが出来ます。何故、あなたが同じ話を何度も聴かなければならないのかご理解いただけるかと思います。

目次

同じ話をする人は何を求めているのか?

同じ話は大切な話

同じ話を何度も聴いていると確かに飽きてきてしまいます。ですが、話している人はそういうことは全く気にすること無く話をします。このようなことはどうして起こるのでしょうか。話す人が既に話をしているという自覚があるのかないのか分かりませんが、どちらにしてもはっきりとしていることがあります。それは、話す人にとってその話はあなたが思っている以上にとても大切な話であるからです。

 

相手にとってとても大切な話であるからこそ、一回くらい話しても伝わらない、理解されないと思うのです。だから何回も話をするのです。ここから更に掘り下げて考えていくと、大切な話は繰り返し話した方がよく理解してもらえます。同じ話は最低3回聴くと記憶に残ると言われています。ということは、あなたは最低3回は聴かなければならないのです。それだけ伝わらないということですし、理解されないということです。

人は話を聴いていない

どうしてこのようなことになるのか、話をする側から考えてみますと、それは結局のところ、人は相手の話を聴いていないということなのです。もっと絞って言ってしまえば、あなたは話を聴いていないのです。だから、同じ話を何度も聴くことになるのです。そして同時に、話をする側からするとどうしてもあなたに理解して欲しいということです。これは数字で測れるものではないので、何度も話をしてしまうのです。

 

人は分かって欲しい生き物です。これは止めることはできません。前に聴いた話であっても、そういうことは話をする側からしたら関係無いのです。何故なら、あなたは話を聴いていないからです。ちゃんと話を聴いているのに、聴いていないと思われてしまうのは、それは理不尽なことであるのも当然のことです。

話を聴くとは、寄り添うこと

ただ、話をする人と話を聴く人がそれぞれお互いの立場を主張する場合、具体的には話をする人は初めて話をすると主張し、話を聴く人はその話は前に聴いたと主張する場合、最終的に行く着くところは「寄り添う」ということでしか相互理解は成立しないということになります。

 

この、「寄り添う」という相互理解が傾聴の最も大切な心構えです。「寄り添う」という相互理解がとても難しいから、傾聴が難しいと思われる所以でもあります。「寄り添い」というのはとてもフワフワしたイメージなので、この辺のところが傾聴の難しさに繋がってしまうのではないでしょうか。

 

傾聴とは、相手の苦しみに一緒にどん底まで降りてゆき、同伴者として横に居ることしかできません。解決ではなく、あくまでも「寄り添う」ことが目的なのです。「寄り添う」ということが難しくて具体的にどうしたらいいのか分からない人は、「同伴者として横に居る」ということを実践していただければいいのです。だから同じ話を何度も聴くことになってもそれはあなたが悪いわけではなく、相手はあなたに「同伴者として横に居て欲しい」だけなのです。

聴く人の心も変化する

ということであれば、「話を聴いた、聴いていない」という次元で解釈することも無くなります。そして、「聴く人の心の前向きな移り変わり」があるので、同じ話を何度も聴くことで気づきや学びが変わることがよくあります。そのときの状態によって聴こえ方が変わったり、捉え方の視点が変わったりします。同じ話であっても、聴く人の理解が深まるのです。そういう訳で、大切な話は何度も聴いた方がいいのです。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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