傾聴をするときに伝え返しや質問はどんなタイミングですればいいのか?

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傾聴をしているとき、あいづちや繰り返しはそんなに悩まないんですが、伝え返しや質問をするときは一体どんなタイミングですればいいのかよく分からない、という声を耳にします。こういう質問をいただくと、「そもそも、タイミングって一体何?」と思ってしまいます。傾聴をする上で、とてもやりづらく感じてしまうのはこういうところなのではないでしょうか。

 

そこで今回は、伝え返しや質問をするタイミングとは一体何なのか?についてご説明いたします。これを読めば、タイミングについての考え方がシンプルに理解でき、傾聴がやり易くなっていきます。

目次

タイミングについてどう考えたらいいのか?

結論からお伝えします

伝え返しや質問をするタイミングですが、私自身としては全く決めていません。タイミングという考え方や捉え方は必要ありません。強いて言えば、「何かを感じたとき」に伝え返しや質問をするようにしています。

何故、タイミングは必要ないのか

傾聴をする上で、例えばタイミングは計って伝え返しや質問をするというのは、クライアントや話し手からしたらあまりにも機械的すぎて良くないのです。そもそも傾聴をする上で、テクニカルに走ってはいけませんし、そういう必要もありません。

 

考えて伝え返しや質問をすることがいけないわけではないのですが、「考える」という行為の前に「感じる」という行為があります。「感じる」ことができたから「考える」ことができるのです。この「感じた」ことが基盤となって自然と「タイミング」が決まるという流れです。逆に言えば、「感じる」ことがなくて「考える」ことだけがある状態や、「感じる」ことよりも「考える」ことの方が大事であるという前提があると、気持ちを理解するという傾聴とは対極のものとなってしまいます。

 

「考える」ということはそこに「心」や「気持ち」が入りづらくなるということであり、このような空間が形成されるとクライアントや話し手、そしてカウンセラーや聴き手の双方に大きな違和感が生じてしまいます。傾聴とは、クライアントや話し手に対して何かを提供したり引き出そうとするものではありません。ここは勘違いしない方がいいところです。

伝え返しについて

カウンセラーや聴き手がクライアントや話し手と同じような感覚を「心で理解したい」「心で同化したい」という想いが最初にあって、傾聴をする中で何か「理解できたような気がする」ときに伝え返しをします。

質問について

同じような感覚を「心で理解したい」と思ってはいるが、クライアントや話し手が何を感じているか不明な感覚があるときや、あるいは違和感や矛盾した感覚があるときにそのことについて質問をします。

結論に戻ります

伝え返しと質問について、タイミングという観点からあえてご説明しましたが、「何かを感じたとき」に伝え返しや質問をすればいいのです。ということは、「感じた」ということが何だかよく分からないと伝え返しも質問もできないのです。タイミングに拘る人は、「考える」という呪縛に陥っているとも言えます。自分の感覚に従うことができれば、それは「感じた」ということになります。

最後に、結論の補足

「いま自分が何を感じているかに意識を向けていること。感じたことを必要があれば言語化できる状態にあること」を傾聴の来談者中心療法では、「一致」と言います。一致とは、話を聴くときにカウンセラーや聴き手とクライアントや話し手との関係の中で、クライアントや話し手の「感覚的な世界」を早く、そして深く感じ取るためにクライアントや話し手と向き合っているときにカウンセラーや聴き手が「自分の感覚」に没入をしていくことです。

 

「考えるより感じる」や「感じてから考える」ということが難しく感じるのであれば、「感じたものから考える」又は「感じながら考える」というスタンスから自分の感覚を掴んでいったらいいです。これは教えてもらうものではなく、自分で探していくものです。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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