管理職必見!組織に傾聴を導入する上で必要なたった1つの環境について

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最近、傾聴の認知度が上がってきているのを肌で感じています。とにかく傾聴は必要だよね!と言っていただく機会がとても増えてきました。特に、企業にお勤めの方から傾聴を本格的に社内に導入したいという話を良く伺います。昔では考えられないことです。それで、まず組織内に傾聴できる人を育成しようと人事部内で話がまとまり、そこから管理職を中心に傾聴についての研修をするということになります。

 

ただ、実際にコミュニケーション研修を組織内で受けたことがある方は分かるかと思いますが、どうしてもその場で終わってしまって、なかなか各部署の末端にまで落とし込むことができず、成長するところまで繋がっていかないことが多いです。そこで今回は、なぜ傾聴についての研修が社員の成長にまで繋がっていかないのかについてご説明いたします。これを読めば、傾聴を根付かせるために必要な環境とはどんな環境なのか、そしてそんな環境から自然と傾聴を育む方法が分かります。

目次

傾聴の研修が社員の成長に繋がらない理由

他の社員研修と違って、傾聴の研修が社内に根付かない、そして社員の成長に繋がっていかない理由は、実ははっきりしています。それは、傾聴された体験がない人が他の人に傾聴しようと思ってもうまくできないからです。聴こうとする人自身が傾聴の良さを「体感的に」理解していなければ聴き方に説得力が無くなります。組織の中で聴ける人を本気で育てたいなら、聴くことになる人たちが、心のうちを聴いてもらえる体験を十分に積みながら練習を進める必要があります。

職場でよくある事例

以前、とある企業の営業課長さんからこのようなご相談をいただきました。その企業では、営業課長さんが社内のコミュニケーション活性化のひとつとして傾聴の研修を企画しておりました。そこで、「やっぱり最後は傾聴ですよね。これがないと一般職の社員の本音が聴けないんですよね。私は課長なので、部下の想いを聴く立場。それでも時々思うんです。私の話は誰が聴いてくれるんでしょうかね。

 

これは本当によくある話です。一番良いのはその課長さんの上司である部長さんが話を聴いてあげることです。ぜひ部長さんにも傾聴を学んでいただきたいのですが、現実的にはそれはなかなか難しいと思います。それでは、諦めなければならないのかというとそういうことでもありません。他にもやり方があるのです。

みんな聴いて欲しいという想いの解決策

そこでお勧めしたいのが「組織内で聴き合う場を作る」ことです。聴き方の練習とは別にお互いが聴き合うことを通常の業務の中に入れてみるといいかと思います。リアルに聴かれる体験を積んでいかないと、傾聴の素晴らしさを実感できないので、上手に聴けるようになりません。傾聴が必要と言っても、説得力に欠けるのです。ただ本音で話すとなると仕事の話だけでなくプライベートな話も出てきたりしますので、そこはちゃんとした仕組みが必要になります。

 

形式上の練習ではなく、リアルな話をお互いが聴き合う環境を作ることで、傾聴を身近に感じることができるので、初めて傾聴力は高まります。安心安全な場の中で傾聴をする環境、そこから生まれる共感される体験、支える体験、寄り添う体験、そのまま受け入れ理解する体験。こういうことの積み重ねが傾聴力を養っていきます。あるいはまだみんなまだ練習中であるならば、うまく傾聴できなかった体験、うまく傾聴してもらえなかった体験を積むことも傾聴の練習になります。

 

ぜひ組織の中で聴ける人を育てたいならお互いに聴き合う環境、聴き合う時間を作ってみてください。

 

併せて、傾聴とは?の記事もご覧ください。

 

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  1. 傾聴をしている女性
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