共感に手応えがない時、共感が出来ているかはどのように判断したらいいのか?

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最近、いろんな場面で共感することの大切さを感じている人は多いのではないでしょうか。それは逆に言えば、共感されることが少ないと感じている人が多いとも言えます。人との距離が出来過ぎている世の中ではありますが、実はこれが主たる原因ではなく、元々人はあまり他人に対して共感したりはしないのです。共感してこなかったのです。それがたまたまコロナ禍で共感不足を実感しているだけです。

 

共感してこなかったのは、それほど共感自体に必要性を感じることもなかったりしたんだとは思いますが、これだけ価値観が多様化した現在、ある程度他者を受け入れていかないと自分自身も受け入れてもらえないと感じている人こそが増えてきているんだと思います。

 

傾聴カウンセリングの場面でも、折角話をしてくれてもカウンセラーは分かってくれたのかな?とクライアントが感じることもあるそうです。これはカウンセリングに限らず、あらゆる場面で実際に起こりうることです。すなわち、これが共感してもらった手応えを感じない、ということになります。

 

そこで今回は、実際に共感してもらったかどうかの判断はどのようにしたらいいのか、傾聴カウンセリングの場面に照らし合わせながらご説明いたします。これを読めば、共感不足を感じている人が共感についての受け止め方が分かり、共感とどう向き合ったらいいのか分かります。

目次

共感ができた瞬間を傾聴カウンセリングの場面で考えてみる

これは様々な場面がありますが、ここでは分かりやすく2つの場面をご紹介いたします。

カウンセリングが終了したとき

これが一番判断しやすい場面であるのではないでしょうか。カウンセリングが終わって、クライアントの様子を目なり耳なりで、見て感じてみればおおよそのことは分かるかと思います。時間の関係で止む無く終了することもあるかもしれませんが、その日のカウンセリングが終わるということは、基本的にはその場面は特に問題なく終わったということになりますので、このカウンセリングが終了した余韻でひとつ判断はできるのではないかと思います。

 

カウンセリングという空間は、「受容・共感・一致」で溢れた空間ですから、終了した余韻で判断することは問題はありませんが、もし不安を感じるのであれば、直接クライアントにカウンセリングを受けてみての感想を聴いてみるのもよろしいかと思います。

伝え返しをしたあと

カール・ロジャースは晩年、共感の定義の見直し、訂正をしています。「私はもはや共感は状態であると表現しない。共感とはプロセスである」このように訂正をしています。これはどういうことかと言うと、共感とは完成した状態ではなく、過程(プロセス)に過ぎないということです。このプロセスで共感が出来ているのかどうかが判断できます。

伝え返しについての説明

それでは、伝え返しについて簡単に触れてみたいと思います。伝え返しとはクライアントや話し手が発してる感覚について、カウンセラーや聴き手がちゃんと感覚を理解できているかどうかクライアントや話し手に「このように感じているのでしょうか?」と確認をする作業のことです。伝え返しの注意点としては、状況や事実関係の確認をするのではなく、伝えたいことが伝わっているか確認をすることです。ちなみに、これが自然とできるようになるにはそれなりに練習が必要になります。

 

伝え返しがちゃんとできていると「そうです!」というふうにはっきり腑に落ちたような返事がもらえます。すると伝え返しをしたことで、カウンセラーや聴き手は「自分はクライアントや話し手と近い感覚を共有できている」という確証が持てます。そのとき共感ができていると判断できます。

共感できているとはどんな状態なのか?

  • ひとりでいるけれども一人ぼっちではない感覚をクライアントや話し手が持っている
  • ふたりでいるけど十分に安心してひとりになれている感覚をクライアントや話し手が持っている

 

この2つの感覚をクライアントや話し手が持っていれば、共感ができている状態と考えられます。まずは、共感は「できている・できていない」という2択から入らないことです。共感とは状態ではなく、過程(プロセス)です。一つひとつのクライアントや話し手の変化に目を向け、耳を傾けること。ここから入るべきです。

 

併せて、共感のことを書いている、傾聴に必要な3つの基本スキルについての記事もご覧ください。

 

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